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龍宮

そういえば、きちんとご紹介していませんでした。
今更ですが、奄美黒糖焼酎『龍宮』。
龍宮の会が今週土曜にあるので、龍宮週間ということで。


当時のボクは、
白いシャツにネクタイ、黒いベスト、髪は整髪料でピッチリ。
------顎を下げ、シェイカーを持ち、斜め15度上に目線をあわせ、
呼吸を整え、息を止め、そして8の字を描くようにリズミカルに振る。
指先に神経を集中させ、その温度に達したことを感知した瞬間、静かに動きを止める。
グラスに液体を、素早く、そして勢い良く注ぐ。
表面は、気泡で覆われている。よし、うまくできた。------
そんな、緊迫した雰囲気の中にほっこりとした和らぎを追い求める、
マジメなバーテンダーでした。


5、6年前のことでした。
その頃、バー業界ではちょっとしたラム酒ブームがあり、
それに倣い、良いラムを見つけるべく、歩き回りました。

そんな中、味彩の2号店がオープン。
バックバーには、真ん中から向かって左半分が洋酒、右半分が焼酎という店になりました。
もちろん、焼酎ブームという言葉も知っていました。しかし、ボクはバーテンダー。
"右半分"の前には他のスタッフに立ってもらい、ボクは"左"担当になりました。

いや、しかし、仮にも店長という肩書きをいただいている。
扱う酒を「知らない」のは問題だ。
そうして、"右"も意識するようになり、間もなく焼酎の味見をはじめました。

上の段から、左から右へ順に、
見て、香り、ふくむ。見て、香り、ふくむ。
見て、香り……
ある焼酎の前で、動きが止まりました。

実は、サトウキビが原料のラム酒ブームであったので、
同じサトウキビから造られる黒糖の焼酎には、密かに期待していたのです。
動きが止まったのは、その、黒糖焼酎の、ある銘柄。
それこそが『龍宮』だったのです。

数週間後には、タイミング良く夏休みを頂いていました。
迷うことなく、奄美の、龍宮を醸す人に会いに行きました。


ざっと前置き。龍宮との出会い編。



さて、龍宮。

IMG_2709.jpg


奄美大島の奄美市は、島一番の歓楽街"ヤニガワ"から程近い
名瀬入舟町にある『富田酒造場』。
創業60年目を迎える当蔵のレギュラー銘柄です。

いにしえより、奄美の人々は、
「海のかなたにはネリヤカナヤと呼ばれる楽園があり、人間に豊穣をもたらす神がいる」
と信じていたそうです。
ところで、浦島太郎の竜宮城伝説も、このネリヤカナヤ伝説に由来するとの説もあるようで、
そこから『龍宮』という名前がつけられました。


黒糖焼酎は、まず米麹。
当蔵では全量国産米を使用しています。いわゆる国の備蓄米(粉砕米)。
社長兼杜氏の富田さんのお言葉を借りるなら、
「歴史を考えると、酒は農産物の調整役」ということだそうです。
10年程前まで、一時タイ米を使用していたこともあったそうですが、
「丸い甘み、ふくらみが出る」国産米に戻されました。

次に、黒糖。
数年前まではインドネシア産・ボリビア産を併用していましたが、
現在は沖縄産100%。
奄美なのに沖縄?……この説明は長くなるので味彩で。
沖縄産といってもいろいろですが、
波照間・多良間産のものは特に良質なものが多いそうです。

これは書かなくても良いかなと思いましたが、一応、
黒麹は河内NK菌、酵母は鹿児島酵母2号。
どちらも、かめ仕込みの龍宮に合うから、ということで使用されています。


富田さんの酒造りは、時に、ボクらを惑わす。

はじめて口にした『龍宮』は、滑らかさとやわらかさ、
ふわっと広がる味の膨らみが特徴でした。
3、4年前までは、そうでした。しかし、
「おいしい、おいしいと言われると、味を変えたくなってしまう」という富田さん。
一時、えっ!と声が出てしまうほど、がらりと酒質を変えられたこともありました。
昔の『龍宮』に、少し戻してみた、とのことでしたが、
その後、少しづつ変化をさせ、2年程前から、その方向性が、
飲み手であるボクらにも明確に伝わるようになりました。

そして今、ボクの中で、『龍宮』は、ベストな状態をむかえています。

香り・味の出かた、ボリューム、キレ、バランス…
どれをとっても、出来れば使いたくない言葉ではありますが、
限りなく、完璧に近い。



富田さんの醸すセエ(焼酎)には他にも
『かめ仕込』『らんかん』『まーらん舟』など、いろいろあります。しかし、
ある(東京の)蔵元さん曰く、
「レギュラー酒を飲んでくれる人がいるから 良いものが造れる」。
富田さんのお酒も、
龍宮あってのまーらん舟であり、らんかんであると思います。
ぜひ、まずは『龍宮』をお試しください。


水割りも湯割りも、もちろん良いです。
マジメに「ウマい」もいいですが、龍宮は楽しく飲むのが一番。
mixiをやっている方は、ぜひこちらもご覧ください。











mixiは"od@ken"、twitterは"odkn"、Facebookは本名店長 小田



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Comment

奄美の富田です | URL | 2011.02.01 13:11
島も寒ーい日曜日
加計呂磨島の南西方向にある
請島と与路島まわりで釣った
ハーネバリ(アカハタ)を送りました
自家製のgreen garlic そーすと醤油そして焼酎も
送りました
金曜日までに着くそうです
楽しみにしています
ajisai oda | URL | 2011.02.02 10:33
日曜日は、こちらも天気予報を見ながら心配していました。
釣果も良かったようで安心しました。

ハーネバリは唐揚げですかね。
フルそーす、想像しただけでヨダレが出ます。

わくわくですね。
よろしくお願いします。
ジンガロ | URL | 2011.02.10 01:45
「竜宮」も「まーらん船」も、本当に美味しいと思います。

先日は、素敵な写真を送って頂いてありがとうございました。
写真の売上げを、奄美の豪雨災害復興支援にあてていかれるなんて
素晴らしいことですね。
ajisai oda | URL | 2011.02.20 11:43
奄美の豪雨災害のことも、ボクのことも、ただただ、
「忘れないでほしい」という想いではじめました。

こんごとも、末永く、よろしくお願いします。

そろそろ2作目完成です。
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Author:ajisai
東急 東横線/大井町線
自由が丘駅より徒歩3分

厳選本格焼酎をはじめ
"和"を中心とした旨酒と
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楽しいお酒と
あたたかいお料理を

自由が丘 味彩の
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